おはぎ 豚汁 いわしだんご
忘れられない 母の味
何もない貧しさの中で
母の愛だけは満ちていた
母が作った豚汁は白菜と豚肉のすまし汁
これがシンプルで本当に美味しい
これが我が家の自慢の豚汁だと50過ぎても思っていました
姉の処へ行ったとき、母の豚汁が食べたいと言ったら
「賢ちゃん、あれは貧しかったから具がなかったからよ・・・」
お味噌も無かったのだろうか・・・
でも、絶対あれが美味しい・・・
母のおはぎは握り拳一個分あります
自分の手より大きかったのではないだろうか
春と秋、お彼岸の日は小豆が4個、黄な粉が1個
貧しくても5個のおはぎが大皿に載りました
砂糖が無い時代でも・・・
母は佐賀の生まれで肝っ玉母さんだった
小さなことには拘らず、お陰で僕はほとんど怒られた記憶が無い
いわし団子
もう食べられないようになってしまいました
安いものを手間隙かけて、横で擂り身を作っている姿が懐かしい
今でこそトウサン倒産って笑って言えるけど
食べられない時代がありました
その貧しさの分だけ、母は愛してくれました
里子にも出さずに、働いて働いて・・・
今『ひさの星』になって天国にいます。