決勝戦 興南(沖縄)-日大三(東京)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
興 南 0 0 0 0 1 4 0 0 0 0 0 5 10
日 大 三 0 2 1 0 0 2 0 0 0 0 0 0 5
2回裏
エラーと3死四球で無死満塁、2フライでこれで凌げる。
ほっとしたのも束の間、牽制エラーで2失点。
決勝戦、序盤でのタイムリーエラー。無安打で2-0
3回裏
いきなりバックスクリーンへホームラン。3-0
通常ならこれで勝負あり!
球場の雰囲気も興南の敗色濃厚。
点の取られ方が最悪。
甲子園の流れでいくと十中八、九勝ち目がない。
残された1分の勝ち目は日大が勝てると意識した時のスキだけ。
5回表
2死2塁、四球と内野安打で満塁。
大城がレフト前タイムリィーで1点を返す。
6回表
我如古ライト前ヒット。2死2塁で山川がタイムリィー!
興南怒涛の攻撃で一挙4点の逆転!5-3
アルプススタンドも歓声に湧く。
6回裏
大塚右中間へホームラン。
スクイズを決められ同点。
すぐに追いつかれてイヤなムード。
やや不利な状況
7・8・9・10回
膠着状態でまったく勝敗見えず。
11回裏
ピンチはチャンス!チャンスはピンチの裏返し。
島袋170球を超えて四球。
このイニングが勝敗の分かれ目
点を取られたら負け、抑えたら行けるという予感!
次打者初球送りバント2塁封殺。
次も初球送りバント2塁封殺。
あっという間の出来事で守備側も
作戦を立てる間もない攻撃で九死に一生得た感じ。
ここでじっくり島袋投手に投球をさせていたら???
この時、優勝確信!
沖縄に12回決めるとメールを送る
次打者三振
12回表
今大会のラッキィーボーイ我如古センターフライ。
真栄平ファーストゴロ、エラーで出塁。
ここまで日大はノーエラー。興南は5エラーで苦戦
タイムリィーエラーが勝負を決めるのでは・・・。
キャッチャーがはじいて1死2塁。
ツーボールからピッチャー交代。
これで興南のに勝利が流れてくると確信。
銘刈四球・山川四球。1死満塁。
安慶名3ゴロも本塁悪送球で2得点。
1死2,3塁島袋、2点タイムリィー。
後は怒涛のごとく、一挙計5点を挙げて優勝。
序盤にエラーをした興南
延長戦でエラーをした日大
198球を投げさせた監督とピンチに交代させた監督
ここが勝負の分かれ目。
結果論ではなく「甲子園」という気の中で
球神・女神・魔物の気まぐれに味方しそっぽを向く。
甲子園のスタンドにいるとそのような気の流れが
見えるような気がする。
一歩間違えたら、どちらが勝ってもおかしくない試合。
「刃の心」で耐えに耐え、忍の一字で
古(いにしえ)の我の如く、我を貫いた我如古監督が
島袋投手にすべてを託して、一緒懸命に『心中』した信念が勝利をもたらした。
去年の選抜、夏の試合の惜敗、
悔し涙を確実に肥やしにした島袋投手と自尊心を賭けた打者達の優勝。
君たちは沖縄の星、県民の誇りだ!
おめでとう!興南! おめでとう!応援をされたウツナンチューの皆さん。