01.夢人日志
本土のおせちです
箸袋に海、山と家族の名前書き入れます
年の氏神様をお迎えする儀式です。
「おせち」という言葉はもともと「お節句」が変化したもので、いわゆる五節句に神前にささげる節句料理の総称でした。
1年で一番大切なお正月料理だけに「お節」という言葉が残ったといわれています。
お正月におせち料理を食べるのは、正月の三日間女性が休養できるようにとよく
言われますが、本来は、神様を迎えている間は物音をたてたり、騒がしくせず、台所で煮炊きをするのを慎むというところからきています。
ここでは、おせち料理の由来を見ていきましょう。
田作り
(ごまめ)
カタクチイワシの子どもを干したもの。
昔は稲を植える時に田んぼにコイワシを細かくきざみ灰に混ぜて肥料にしました。今年もいいお米がとれますようにと願いを込めて、田作りと呼ばれています。豊年豊作祈願。
数の子
ニシンの卵。ニシンのことを「カド」というので、カドの子がなまって数の子になったと言われています。数の子には、子がたくさん生まれて代々栄えますようにという願いがあります。
きんとん
「金団」と書き、財宝という意味があります。 今年も豊かな生活が送れますようにとの願いが込められています。
黒豆
家族みんなが今年も1年まめに(元気に)過ごせますように、まめに働けますようにという意味があります。関西風は丸くふっくらと煮ますが、関東風は「しわの寄るまで長生きできるように」としわができるように煮上げます。
昆布巻
こんぶは「よろこぶ」と同音になることから、おめでたい食材とされています。
煮物
大切りにした野菜などを鍋に入れていっしょに煮しめていく「お煮しめ」は、家族が仲良くいっしょに結ばれるという意味があります。
ごぼう…(根野菜なので)一家の土台がしっかりするように。
れんこん…仏教の仏様のいる極楽の池にあるといわれ、けがれのない植物とされています。また根に穴があるので、見通しがよいという意味もあります。
さといも…親いもになると根元に小いもがたくさんできることから、子だくさんを願うお祝い事に使われます。
えび料理
ゆでたり焼いたりすると、えびの背が丸くなることから、腰が曲がるまで長生きできますようにという願いが込められています。
なます
色の白い大根は清らかな生活を願っていただきます。また、大地に根をはるので、家の土台がしっかりして栄えるとも言われています。
だて巻き
卵を使った料理は子孫繁栄の象徴とされています。また、「伊達」とは華やかさ、派手さを形容します。華やかでしゃれた卵巻き料理ということで、お正月のお口取り“ハレの料理”として用いられました。語呂合わせや子孫繁栄の祈りというより色や形からおせち料理に登場するようになったようです。
また、巻物に似ているので、文化発展を願う縁起ものという説もあります。
鯛
めでたいに通じる語呂合わせ。江戸時代にはじまった七福神信仰とも結びつき、鯛はおめでたい魚としてあまりにも有名。
橙(ダイダイ)
代々に通じる語呂合わせ。子孫が代々繁栄するように。
錦たまご
卵の白味と黄味をわけて、ニ色でつくった料理の二色(ニシキ)とおめでたく豪華な錦との語呂合わせ。
紅白かまぼこ
かまぼこははじめは竹輪のような形をしていました。やがて江戸時代、様々な細工かまぼこが作られるようになると、祝儀用として欠かせないものになっていきました。
紅白なます
お祝いの水引をかたどった
金平ごぼう
江戸時代の浄瑠璃の坂田金平武勇伝の豪傑金平にちなんで,滋養たっぷりのごぼう料理を「きんぴらごぼう」と呼ぶようになり,強さと丈夫さを願った。