琉球稲嶺泡ガラス


 この泡ガラスのコップは今回の沖縄行で
賢坊さんの奥さんの良っちゃんと星ちゃんが
誕生日のお祝いに下さったものです



■青いガラスは空のいろ
 みどりのガラスは海のいろ
 美ら島のぬくもり伝える泡ガラス



 
 ■稲嶺琉球泡ガラスの彩色は
      人の心に虹をかける

 


沖縄の読谷に「やちむんの里」=焼物の里という所があって、壷屋焼きの登り窯があり、そして、琉球泡ガラスの第一人者の稲嶺先生の宙吹きガラス工房『虹』がある。かれこれ15年前ぐらいからお付き合いで懇意にしていただいている。先日の結婚式で同席をしていろいろとお話をさせて戴き、工房に寄らせて戴いた。お連れの二人がお土産を戴いたこともあって、私は兼ねてより、3年来欲していた。大作を譲って戴くように願い出て買い求めた。「これは売り物じゃないですよ」と優しくおしゃって戴いて、何も買い求めず礼を述べて失礼した。
 今日は自社ビル・東進衛星予備校の開校記念日。この日に合わせたかのように稲嶺先生からの贈り物が届いた。荷物になるだろうからお送りしますという申し出を有難く頂戴していたのである。大きな段ボールが届いて開けずとも先生のお心が詰まっているのが判って、嬉しくて即座にお礼の電話を入れさせていただいた。福岡に出張中でお留守のため直接お礼は申し上げられなかった。諸事を済ませた後に開けさせて頂いて、涙が虹夢のを感じた。なんと僕が所望した、大作のガラス瓶が入っていたのだ。銀座のデパートに出たら「ウン十万円」する代物である。勿論、お金の問題ではないが、ヨーロッパ各国で大賞を受賞され、沖縄では金城二郎さんの焼物に匹敵する作家で人間国宝の呼び声も高い先生の作品である。これは売り物でないと仰って、お届け下さるなんて信じられない話だ。生涯55年、これほどの贈り物を頂戴したのは初めてだ。これをとって見ても、そのお心が僕から見たら人間国宝そのものだ。
 新校舎自社ビルの入り口玄関横のウインドウに置かせていただいて、生徒さんや保護者・お客様に見ていただくために飾らせて頂いた。この素晴らしい作品を観ると人間・稲嶺盛吉(先生)の心が伝わってくる。先生の生き様が、魂が込められた芸術が観るものに心を伝えると思う。人様の心を頂戴することの「有難さ」「重み」を頂いた記念日だ。心に流れ出る、涙の虹夢(にじむ)想いを忘れない男でありたい。そう強く思った。

(2004年 6月 30日 [水曜日]) 8年前のブログの転載です