あなたへ
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映画・「あなたへ」
鑑賞中に湧いてきた言葉たち
鑑賞中に湧いてきた言葉たち
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左手で書く
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握り筆
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夢 模 様
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石川洋先生の言葉に『雨の日は雨の坂道、雪の日は雪の道』というのがある。
空模様という言葉があるように、心模様という井上揚水の唄があり、夢模様という言葉も可能だろう。
宮沢賢治の心象風景というのはもっと好きな言葉だ。
雨の日、風の日、曇る日があるように、夢模様もそのプロセスの中でいろいろなことがあり
、諦めかけたり持ち直したり、そのような日々の中で自分が育つように、夢もまた育って行くのだろう。
人は弱気になると「なぜ、自分だけが」と考え、悲観的になってしまう。
しかし、決してそんなことはない、自分だけに集中して雨が降るのではなく、
みんなに雨が降るように、自分が今、直面していることは大小・強弱・前後はあっても
、必ず出会う出来事だ。
人は出会いによって人生が決まる。
それは人や物などの対象物だけではなく、いろいろな心の出来事、
苦悩・葛藤・挫折などとの「出会い」も忘れてはならないことだ。
出会うとは深く関わるということだ。
人と人が名刺を交わしただけでは出会ったことにはならない。
心琴に触れてこそ出会ったといえる。
大自然を前にして、これから科学が進歩しても空模様を変えることはできないだろう。
人もまた、心模様を管理コントロールすることは無理なことだろう。
空模様、心模様、夢模様のそれぞれを、あるがままに受け入れてその中で学ぶことが大切だと思う。
台風一過の後のあの清澄な大気、空の景色は素晴らしいものがあるではないか