天使

じょろ
小林純一
じょろ、という字はね
如、雨、露 と書くんだよ、
雨降る如く
露おく如く・・・
ね、
水をまくのじゃなく、
雨を降らすように、
やわらかく、やわらかく・・・
ヨシコも やってごらん。
そう、そう、
しゃわ しゃわ しゃわ
しゃわ しゃわ しゃわ
ほら、
葉っぱが 声を上げているだろう。
草が 体をくねらせて いるだろう、
花びらが 輝きだしたろう
うれしいのさ、喜んでいるのさ。
じょろで 雨を降らせて入るとき、
人は
天の神さまになる
え、天使のほうが いい?
そう、子供だったら 天使になる
やさしい 気持ちになって
やさしい 顔になって・・・
おぼえておおき、
じょろは 如雨露
水をまくんじゃないんだよ
雨を そそぐんだよ
露を うるおすんだよ
しゃわ しゃわ しゃわ
しゃわ しゃわ しゃわ
やわらかく やわらかく。
小5の問題集より
やさしい人は
いつでも どこでも
天の神さま
天使になることができる