SAMURAI イチロー


スポーツナビ敵地ファン、味方ブルペンもイチローを祝福=10年連続200安打達成の瞬間
10年連続200安打を達成し、ファンの祝福に応えるイチロー【Getty Images】 記録達成を一塁側内野スタンドで見届けた。ここ数年は、それが習慣になっている。ファンの生の声が聞けて面白い。
 ブルージェイズ戦の3回、2打席目に二塁打を放ち、200安打に王手をかける。そして5回の第3打席、初球のストレートをとらえた打球は、快音を残してセンターへ。イチローは一塁を回ったところで、腕のプロテクターをゆっくりと外した。
 驚いたのは、次の瞬間。センターの電光掲示板に記録が紹介される前から、周りのファンが続々と腰を上げて、イチローに拍手を送ったのである。
 それが日本人ファンならまだ分かる。が、自分の周りにいたのは多くがカナダ人。昨季までブルージェイズに所属したロイ・ハラデー(現フィリーズ)の色あせた青いTシャツを着たおばあちゃんも、立って拍手を送った。みんな、この記録を知っていたのである。
 記念ボールの行方を追っているとき、イチローがヘルメットを取ってファンに応えていた。かなり戸惑った様子。ためらっていた。日米通算3500安打のとき(現地時間9月18日)もそうだったが、100敗するかもしれないチーム状況で、個人記録にどう対応すべきか、イチローは思い悩んでいたのである。そこでもその複雑な胸の内が透けたが、あれだけの声援が飛べば、応えないわけにはいかなかったのだろう。
■チームメートからの万歳に表情を崩す
 それ以上のサプライズは、その回が終わってから。
 イチローがライトの守備につくと、ライトにあるブルペンから、リリーフ投手らが総立ちで万歳三唱を送ったのである。
 昨年もメジャー通算2000本安打を放ったとき、彼らはブルペンから万歳三唱で祝福。
 イチローはおそらく、チームメートへの感情にも配慮して、派手なセレモニーを自粛してきたが、チームメートこそが、それを許さなかった。
 一塁ベース上で表情一つ変えなかったイチローだが、このときばかりはほおを緩め左手を伸ばして、それに応じる。
 おそらく、イチローにとっては、目頭が熱くなるほどの光景ではなかったか。
 記念ボールは、センターからマリナーズのコーチを務めるアロンゾ・パウエルの手に渡り、その後、イチローに届けられたよう。1994年から3年連続でセ・パ両リーグの首位打者を独占した2人(イチローは2000年まで7年連続)。イチローはそこでも、この記録に対する特別な思いを新たにしたに違いない。
 さて、イチローが記録を達成した瞬間、一塁側の内野スタンド後方で、何度も何度もイチローに罵声(ばせい)を浴びせているファンがいた。
 そのファンは間もなく警備員に囲まれ、「もう一度言ったら退場してもらう」と警告されたあと、静かになった。完全に酔っぱらっていたようだ。
 そんなひとコマもあった偉業達成の瞬間だった。 コラム・木本大志<了>

ついに達成で~す〓先生今日のカレーは格別美味しいでしょうね。〓〓

やった~イチロー!!朝、8:28 このメールで起きました。
いち早く、少しでも早く知らせたいという、そのお心が嬉しいですよね。
僕にとってイチローは日本心 SAMURAI です