虹の橋
泣きました、泣かされました。
爽やかな重い涙を流しました。
中学生時代、「伊豆の踊り子」に出会って文学に目覚めた。
推理小説や時代小説はと軽視していたところもあった
山本周五郎の日本婦系図などは、短編にして日本の女性の
素晴らしさを描いた名作を残しているが、でも、抵抗はあった。
文学・娯楽性・・・ それを超えていいものはいい。
踊り子、以来の何ともいえない読後感。
私は主人公「千代」に惚れました。
『やっぱり、読書はいいですね』
中学生時代、「伊豆の踊り子」に出会って文学に目覚めた。
推理小説や時代小説はと軽視していたところもあった
山本周五郎の日本婦系図などは、短編にして日本の女性の
素晴らしさを描いた名作を残しているが、でも、抵抗はあった。
文学・娯楽性・・・ それを超えていいものはいい。
踊り子、以来の何ともいえない読後感。
私は主人公「千代」に惚れました。
『やっぱり、読書はいいですね』
<あらすじ>江戸時代の京都。宗椿長屋に暮らす人々は一つの大きな家族のように協力しあって暮らしていた。子供たちは一〇歳にもなると職を求めて世間に旅立つ。妻を失くした提燈職人・九兵衛の家では千代ときくの兄である富士太が既に下駄職人の見習いをしており、今またうどん屋夫妻・勘助と粂の子供、彌市が染め物屋へ、その妹あきは漬物屋へ、また傘張り職人の忠七・さだ夫婦のひとり息子の宗吉が宮大工になるべく長左衛門のもとへと奉公に出ていった。七年後、大事件が起こる。後妻・琴を迎えた九兵衛が、娘たちを遊郭へ売ると言い出し、怒りのあまり富士太が父と義母を殺してしまったのだ。奉行所同心・庄兵衛の好意や長屋全員の嘆願も空しく富士太は処刑となり、千代ときくは錦小路の魚屋のおかみ・糸栄のもとに引き取られた。今度は扇絵師夫妻・式部と伊勢の娘の貴和が貧困のあまり島原へ売られてしまう。宗吉は彌市らと手を組み、貴和を救い出そうとするが、そのためには三十両もの大金が必要だ。それを工面したのは千代だった。だがその金は、糸栄の息子・信之助のやくざな生活から改心して千代と所帯を持ちたいという願いに応じることで工面したもので、千代は、相愛の仲だった宗吉と一緒になることを断念しなければならなくなった。納得できない宗吉はもがくが、長左衛門は彼を諫める。昔の子供たちは、こうして成人になっていった。
<ツタヤにあれば、ぜひ、借りて観て見ます>