01.夢人日志
10年近く、ずっと言語、言葉にこだわってきていて、
明解にこう言われてしまうと、「やはりそうなんだ」と大きく頷いてしまう。
大脳の働きからいうと、イメージするのと同時に言語化されて認識される。
思うことも、考えることも、感じることも、夢に描くことも、『はじめに言葉ありき』といえる。
言葉を磨くことは心を磨くことにつながり、言葉を豊かにすることは心を豊かにすることにつながるといえる。
現代人の思考力の低下は、言語力の低下、言語の乱れ、
美しい正しい日本語の喪失にあるといえる。
これは決して子供に限ったことではなく、TVの多大なる悪影響で大人もそうである。
美しい言葉は美しい心を作りえる。言葉と感性は多分に相関関係もあると思う。
言葉の乱れは心の乱れ、ひいては国家の乱れにもつながる。
さびしい事ながら、確かに今の子供たちには夢がない?
プロのスポーツ選手やアイドル、スターになりたいというのはあっても、
ひとり一人の子供たちがそれぞれの個性にあった夢を描くという傾向が少ないというのは否めない。
これは大人・社会の責任ではあるが、
あながち一つの原因に言葉の乱れ、言語力の低下もあるような気がする。
読書の効用の一つに「想像力」がある。
想像力と夢創力は強い関連を持つ。
言葉遣いは心遣い。夢のある言葉、夢ことば。
言葉は目で見て、耳で聞いて、手で書いて脳で認識する。
視覚・聴覚・触覚で認識して潜在意識にも影響を与える。
だから、美しい夢のある言葉を遣っていきたい。