マンゴー






匂い立つその芳醇さは真夏の夜の夢のよう
真っ赤な果皮のその色は初恋の君の唇
濃いオレンジの果肉の滴りは愛
貪る我は夢を追うライオンの如し






好きな食べ物と聞かれたら、食べ物にもいろいろな分野があるが総称しても、私はマンゴーを挙げる。
この十数年、沖縄では栽培が活発になりまだまだ需要と供給がバランスが取れていないために、
ある部分メロンよりも高価かもしれないが、私はマンゴーが好きである。
原産地も生産地も南洋、亜熱帯地方の果物なのであろうマンゴー。
赤い皮を剥くと赤っぽいオレンジ色の熟れた果肉が、芳醇な香りを讃える。
香りというよりも匂いといった方がピンと来る。
カルメンのような熟女、情熱的で野性的で匂い立つようなマンゴーは果物の女王様に値する。
その栄養価も高いものがあるようだ。おそらく赤ちゃんに食べさせたらのぼせるのではないだろうか。
 沖縄には本当にたくさんの仲間・同士・兄弟家族といえるような方々がいらっしゃって、
この夏になると大好物のマンゴーに寄せて「心」を送ってくださる。
私にとって夏バテは無い生き方をしてはいるものの、これを食べると元気が出てくる。

時にこちらのデパートではお目にかからない代物として、
沖縄の市場でも出ない小粒のマンゴーが届くこともある。
これは一口サイズで食べやすく、去年などは毎日朝食代わりに頂いた。
そういえばマンゴーは夢の匂いがするような気もする・・・。






マンゴーの栄養

マンゴーのほとんどが水分で(約80%)、βカロテン、ビタミンA、C、カリウム、クエン酸も含まれています。

特にビタミンAの含有量は果物の中でもトップクラスに位置し、マンゴー1個で1日の必要摂取量分を摂取することができます。
ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を保護することで、夜盲症や皮膚病を予防し、ガンの予防にも効果が期待されています。

また、マンゴーのビタミンCとβカロテンは、鉄分と結合し、体内で吸収されやすくなります。貧血の予防として役立ちます。

さらにマンゴーには脂質やタンパク質の分解を促す効果があり、肉料理などの脂っこいものを食べた後に最適です。

マンゴーは美容効果や、消化を促進する作用がたっぷりの果物です。
生で食べることができないときは、ドライフルーツなどをチョイスして食べてみてはどうでしょう