泥の河・小説・映画・宮本輝氏




伊豆の踊子で文学に目覚めた小生は、
小説にのめり込み国文学を専攻して作家に憧れた。
18の年からいつかは小説を夢見て、
宮本輝氏の「錦繍」の作品を読んで、
作家の夢を見事に終止符を打たされた。
そこで、出逢ったのが、「芳名詩」
これも僕にとっては創作活動です。

特定の目の前のあなた一人だけに創作する
感動して頂けたら志合せだと・・・



<宮本輝氏>
「泥の河」文学碑保存会発会式
参加させて頂いて、映画鑑賞後、発会パーテイー
その折に、ご一緒に写真を撮らせて頂いて
言葉を交わし、氏のお人柄に触れる
優しい気さくな大阪弁で、親しみのもてる方でした



<小説>
「泥の河」(どろのかわ)は宮本輝の小説。1977年『文芸展望』18号初出、1978年に筑摩書房より刊行された『螢川』に収録。宮本はこの作品で第13回太宰治賞を受賞し作家デビューしている。1982年に小栗康平監督により自主制作の形で映画化された。


<映画>
朝鮮動乱の新特需を足場に高度経済成長へと向かおうとしていた昭和三十一年。河っぷちの食堂に毎日立ち寄っていた荷車のオッチャンが事故で死んだ。ある朝、食堂の息子、信雄は置き去りにされた荷車から鉄屑を盗もうとしていた少年、喜一に出会った。喜一は、対岸に繋がれているみすぼらしい舟に住んでおり、信雄は銀子という優しい姉にも会った。信雄の父、晋平は、夜、あの舟に行ってはいけないという。しかし、父母は姉弟を夕食に呼んで、暖かくもてなした。楽しみにしていた天神祭りがきた。初めてお金を持って祭りに出た信雄は人込みでそれを落としてしまう。しょげた信雄を楽しませようと喜一は強引に船の家に誘った。泥の河に突きさした竹箒に、宝物の蟹の巣があった。喜一はランプの油に蟹をつけ、火をつけた。蟹は舟べりを逃げた。蟹を追った信雄は窓から喜一の母の姿を見た。裸の男の背が暗がりに動いていた。次の日、喜一の舟は岸を離れた。「きっちゃーん!」と呼びながら追い続けた信雄は、悲しみの感情をはじめて自分の人生に結びつけたのである。船は何十年後かの繁栄と絶望とを象徴するように、ビルの暗い谷間に消えていく。
受賞 ■キネマ旬報ベストテン第1位
■日本映画ペンクラブ第1位
■キネマ旬報日本映画監督賞
■毎日映画コンクール最優秀作品賞・最優秀監督賞
■ブルーリボン賞最優秀作品賞
■日本アカデミー賞優秀作品賞・最優秀監督賞
■文化庁優秀映画賞
■モスクワ国際映画祭銀賞
■アメリカアカデミー賞外国語映画部門ノミネート
■日本映画監督協会新人奨励賞
■芸術選奨文部大臣新人賞
■毎日映画コンクール主演男優賞:田村高廣
■キネマ旬報助演女優賞:加賀まりこ