『雑巾の花』 





『雑巾の花』 
        <雑巾で書いた花の書です>
 雑巾は
  わが身を汚して
  わが身をボロボロにしても
  他者に尽くす
 
 雑巾は威張らない
 雑巾は出しゃばらない
 雑巾は自己顕示をしない

 雑巾は謙虚だ
 雑巾は控えめだ
 雑巾は働き者だ

 だから 
  雑巾は身は汚れていても
    雑巾の中味は美しい

  決して認められなくても
  世の一隅を美しく照らしている
  雑巾は汚れてこそ美しい
  雑巾は蓮の花のように
   泥の中に咲いても美しい