西口賢治の書





今月の27日から5月2日、アメリカ、カリフォルニアのMtシャスタでチャリテイー遊書展をさせて戴くに当たって、地元の新聞社から、お世話して下さる鈴木さん吉川さんを通じてインタビューが寄せられた。以下はその小生の回答です。
新聞社のインタビュウの和訳を送ります。
出来る限りで結構ですので、お答え下さい。
1、書道を初められたきっかけは何ですか?
■美への憧れと創作活動への欲求です。書道の道の部分の精神修養の硬いことは考えていません。
「遊書」ということで遊び心です。日本の古典文化・芸能は高尚な遊び心が原点だと思っています。
書道をされることによって得られるものはなにでしょう?
■安らぎ・愉しみ・心の平安です。書く人も見る人も、そのようなものを求めています。
2、書道のもっとも美しい部分はなにですか?
■「白と黒の芸術」と言われていますが、私の場合は視覚を超えた感覚的世界の文字が表現する波動と気の伝達です。
3、日本の伝統によると、書道とは白い半紙に書くものとされていますが、先生の様にダンボールとか木片の様なユニークな素材に書かれるようになったいきさつをご説明下さい。
■茶道(これは免許皆伝です)・書道・華道などの素晴らしい日本文化の伝統が、今や、日常生活から分離しています。
このような素晴らしいものを、もっと日常生活に密着させて気軽で気楽なものにするための挑戦と試みです。
4、書道を通して先生は何を伝えたい(表現されたい)ですか?
■相対、書く人と見る人の感性の一致。見る人がホッとするような「気」を伝えたい。
それぞれの作品にメッセージがあるのでしょうか?
■漢字は一字一字に意味がある、表意文字です。これは東洋の知恵だと思います。
すばらしい表意文字の特性を表現したい。肯定的な意味のある文字しか書きません。例えば「年中無休」この文字を見たときの潜在意識の反応は(しんどいなあ)と疲れますが、年中夢求の文字に変えると、元気が出ます。出会いはmeetですが、出愛に変えると出会った人に愛を出すことと言うのが、本当の出愛であると、大脳、潜在意識がとらえると考えています。
先生の創作活動の概念(コンセプト)は何でしょうか?
■「愛と平和」見てくださる人によいヒーリングを感じていただくこと。  
前回のアメリカでの個展に来られた方から何を感じ得ましたか?
■芸術・美は国境を越える。遊書を通じて意志ではなく、気の伝達、コミュニケーションが計れたと思っています。
もう1点はチャリテイー・ボランテイアに対する、「自然な想い」を学ばせていただきました。  
5、個展を開かれる先々で寄付を募り、それを地元に還元される理由は何故ですか? 
■現在はカンボジア学校建設資金の募金をしています。目標額220万円、現在240万円達成。
来年の4月に寄付、11月建設完成予定です。今回のシャスタでは地元に還元させて戴く予定です。
■私は書道家、プロではありません。ビジネスとしての創作活動ではなく、自由な創作活動の中で「純粋な想い」を表現したいと思っています。お金を貰うと表現の中にお金の思いが入るといい作品が書けないと考えています。
「世のため人のため」皆様のお役に立てて喜んでいただく、素晴らしさ、喜びをいつも感じているからです。
2歳の時に小児マヒになりそれが治ったのは奇蹟的なことです。私にとってボランテイア活動は、その奇蹟に対する、恩返し使命だと思っています。「小さなことをできることから始めよう」この心を大切にさせていただいています。
6、究極の質問です。 何故、シャスタ山なのですか?
  シャスタ山は先生にとってどの様な存在なのでしょうか?
■魂の故郷です。気を感じる所です。2002年4月27日 字遊人西口賢治が生まれた所です。
これ以来、人間西口賢治の人生が好転しています。人それぞれに自分にとっての聖地があると思います。
詩野寿多=多くさんの寿ばらしいこと、詩・言葉のある野です。 
7、シャスタでの第二回目の個展に先だって、何かシャスタの方にお伝えしたいこと、頼みたいこと、協力を願いたいこと、その他、何か希望されることはありますか?
■一人でも多くの方と出愛をしたい。お互いに充分に言葉が通じなくても、気は通じると信じています。
皆様の愛の心を寄せていただいて、募金活動、チャリテイー遊書にご協力いただけたら光栄です。
 魂生(こんじょう)の聖地、魂の生まれた聖地へ4月27日に帰る・・・。
(2005年 4月 11日 [月曜日])